「落語の中の食文化」

 9月になっても雨もなく連日の猛暑である。最高気温36℃。
 昨夜の関西発ラジオ深夜便は、西橋正泰さんの担当日で、ないとエッセーは、「落語の中の食文化〜落語の食べ物トップテン」と題した石毛直道氏の談話を聴いた。
 古典落語の上方噺(ばなし)に出てくる食べ物で、食べ物がいくつの噺(はなし)に出て来るか、その数を数えたという。
 
1位、酒 33の落語。
2位、ご飯 32の落語。
3位、餅(もち) 18の落語。
4位、汁 15の落語
5位、漬物 14の落語
6位、お菜と刺身 それぞれ13の落語。刺身は上方ではつくり、おつくり。
7位、寿司と饅頭(まんじゅう) それぞれ12の落語。饅頭は高値の食べ物。
8位、
9位、卵とお菜 9の落語。
10位、うどんと酒の肴(さかな) それぞれ7の落語。酒の肴は、焼物(焼き魚)・鰹節・羊羹・焼き芋の四つ。


 8位の食べ物は語られなくて、7位から9位へ飛んだのだった。原稿の飛ばし読みがあったのかもしれない。
 上方噺には蕎麦(そば)の噺はほとんどなく、麺類といったらうどんです、とのこと。
 以上の「落語の中の食文化」は第1回目。
 石毛直道氏の談話を聴いた後、落語の食べ物の上方噺(ばなし)では、笑福亭仁鶴の「青菜」を聴いてみたくなりました。この噺は好きですね。
 お後がよろしいようで。