桂文我「はつてんじん」

 子供の出て来る落語に「初天神」があるが、子供というのは面白い。
 桂文我のCD「おやこ寄席ライブ」で、「つる」「はつてんじん」「えんようはく」を聴いた。
 その中で、「はつてんじん」はあるお父ちゃんが天神さんへしぶしぶ子供を連れてお参りに行く。「あれ買うてぇ、言うたらあかんでぇ」とお父ちゃんは子供に言い聞かせて出かける。案の定、天神さんで、子供は見たものを欲しがる。
 「飴(あめ)買うてえ」と駄々をこねる。飴玉屋の店先で飴を買わされる。
 「お父ちゃん、みたらし、買うてぇ」
 みたらし団子屋で買わされる。
 つぎは凧揚げの凧を凧屋で買わされる。凧揚げに親子で夢中になっていると、お父ちゃんが子供そっちのけで夢中になる。
 子供が、「これならお父ちゃん連れてこなけりゃよかった」

おやこ寄席(6)

おやこ寄席(6)