「貧乏花見」をCD「上方落語特選 笑福亭仁鶴 第一集」で聴く。
貧乏長屋とは、裏長屋のことで、この噺では、その裏長屋の連中が、蒲鉾(釜底の飯のこげ)、おから(きらず)、玉子の巻焼き、蛸の足、煮豆、とりがいの酢の物を持って花見に行く。
酒はお茶で代用。これを称してお茶け。
花見の席で酒のつもりでお茶けを飲んで、ああこりゃ旨い。
一本献じましょうか。黙って飲みや。
どうですか。鰆(さわら)どうですか。
えぇ! 鰆どこですか? (おからを指して)つもりにつもりになりな。
ええ、酒。酒ですな。やっぱり宇治かどこかに知り合いがあるんですな。
渋い渋いですな。しかし、なんですなぁ。
そうこうしているうちに、裏長屋の連中は周りの花見の席のご馳走が食べたくなり、わざと出遭い喧嘩を起こしてそのドサクサまぎれに盗む。
騒動が静まったあと、ご馳走が消えたことで盗まれたと気づいた花見席の客らが、長屋の連中に償いに踊りをするように、求めるのだった。

- アーティスト: 笑福亭仁鶴
- 出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント
- 発売日: 2004/07/22
- メディア: CD
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