どんぐりと本

どんぐりと本

 街路樹のトウカエデやイチョウの木がほんのりと色付き始めている。
 シラカシの太い幹の根元には、どんぐりが周囲に落ちて散らばっていた。
 どんぐりを拾う。 

白樫 ブナ科の常緑高木。山地に自生。葉はやや細長く、裏面は灰白色。四月ごろ、尾状の雄花と苞(ほう)に覆われた雌花とがつき、秋にどんぐりがなる。材を器具に用いる。防風用に植える。名は材が白いことによるが、樹皮が黒いことからクロカシともいう。くまかし。  『大辞泉

 嶋田青峰の句に、「拾ひ来し樫の実一つ本の上

  18日、夕方、老舗古書店の支店の店頭本で、大宅壮一著『世界の裏街道を行く』(1956年8版、文藝春秋新社)を見つけ買う。
 新刊書店で『新刊展望』2010年11月号と『青春と読書』10月号をもらう。
 『新刊展望』の巻末の「読者サロン」に、「野呂邦暢という作家」と題した文を読んだ。
 筆者は長崎県大村市の高塚さんという方で、それによると、『諫早菖蒲日記』が没後三十年記念として五月に、ゆかりの梓書院(福岡市)から新装復刊された。
 参照:梓書院『諫早菖蒲日記』http://www.azusashoin.com/p02_onlineshop/shosai.php?pid=1275297072-381036&p=2&cat=1