昨年が生誕百年だったという関連から、1月から3月にかけて、「生誕100年 黒澤明監督特集」が開催されている。
5日、『七人の侍』(1954年、東宝、206分、白黒)を観る。撮影は中井朝一。
途中、休憩が10分あり後半へ。
プログラムに、
日本映画史上のベスト・ワンに選ばれた傑作。野盗から村を守るために、命をかけて戦う七人の侍。巧みなストーリー展開と、壮絶なアクション、そして作品の底に流れるヒューマニズムが一体となった黒澤映画の最高峰。
映画が終わると同時に、館内から拍手が沸き起こった。
戦いが済んで、村人が田植えをする場面があるのだが、「壬生の花田植え」にそっくりだと観客の声が聞こえた。壬生の花田植えがもっとも知られているが、新庄の花田植え、大朝の花田植えも中世の遺風を伝えている。木村功、宮口精二、三船敏郎、志村喬、加東大介、千秋実、稲葉義男の七人の侍。そして左卜全の百姓も印象に残る。