水鳥と涙腺

生きる

 水鳥が川に眺められた。ヒドリガモの大きな群れだ。春に北方の繁殖地へ戻る渡り鳥である。 

カモ科の鳥。全長四八センチくらい。雄は頭部が赤茶色で額が黄白色、胸がぶどう色、背と側面が灰色。雌は全体に褐色。ユーラシア北部で繁殖。日本では冬鳥で、港湾・湖沼でみられ、雄はピュ―と笛のような声で鳴く。あかがしら。  『大辞泉

 「生誕100年 黒澤明監督特集」から『生きる』(1952年、東宝、143分、白黒)を午後の部で見る。満席、中高年の観客が多い。
 プログラムに、 

メッセージの純粋さ、力強さの点で黒澤映画を代表する作品。病気で余命いくばくもないことを知った市役所の市民課長・渡辺勘治は、これまでの人生を反省し、公園作りに情熱を注ぐ。主人公の姿を通して人間の生きる意味を問う。志村喬の名演が心にしみる。

 志村喬の演技に、涙腺がゆるみますね。脇役の日守新一中村伸郎伊藤雄之助といった俳優が上手いなぁ。