「震災日記より」

 NHKラジオ第二で、大正から昭和初期にかけて活躍した寺田寅彦の随筆「震災日記より」を聴く。
 「震災日記より」は『天災と国防』(講談社学術文庫)所収で、有川博さんの朗読であった。日記を聞いていると、震災当時の湯島五丁目付近からの眺望風景が目に見えるようだ。
 
 九月二日 曇
 朝大学へ行って破損の状況を見廻ってから、本郷通りを湯島五丁目辺まで行くと、綺麗に焼払われた湯島台の起伏した地形が一目に見え上野の森が思いもかけない近くに見えた。
 (青空文庫より)

 参照:寺田寅彦「震災日記より」http://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/4671_13525.html