月刊「みすず」2012年1・2月号で、アンケートに挙げられている本で、 わたしが読んだ本を挙げていたのは・・・。
山田稔氏が、小沢信男・津野海太郎・黒川創『小沢信男さん、あなたはどうやって食べてきましたか』編集グループSUREを。
加藤典洋氏が、ルイ・メナンド『メタフィジカル・クラブ』 みすず書房を。
巽孝之氏が、F・O・マシーセン『アメリカン・ルネサンス 上、下』 上智大学出版/発売・ぎょうせいを。
松尾尊序償ン≠ェ、鶴見俊輔・関川夏央『日本人は何を捨ててきたのか』筑摩書房を。
こうして並べてみると対談本が多い。思想書でも対談形式の古典ものが好みである。
翻訳本の『メタフィジカル・クラブ』も、元はといえば対談本・鶴見俊輔著『たまたま、この世界に生まれて』(編集グループSURE)でプラグマティズム談義が印象に残っていた。
トマス・ピンチョンの小説『メイスン&ディクスン』の主人公たちが測量技師で、測量というものがアメリカにとって重要だった。国家事業としての測量。
『たまたま、この世界に生まれて』でのプラグマティズムの話がアメリカの測量をめぐり面白かった。とくにモホーク族の民主主義思想について目からうろこだった!
F・O・マシーセン『アメリカン・ルネサンス 上、下』は、鶴見俊輔著『北米体験再考』でF・O・マシーセンにふれていたので以前から興味を持っていた。
『北米体験再考』が出たころ、SHERMAN PAUL編『THOREAU』Prentice Hallを購入していた。
F・O・マシーセンの「WHAT MUSIC SHALL WE HAVE?」が収録されている。
長い間読まずに積読だったが、昨年翻訳されたF・O・マシーセン『アメリカン・ルネサンス 上、下』の翻訳文と読み比べてみた。こうして長い時間を経て読めたのは嬉しかった。