ワイズマンの『BALLETアメリカン・バレエ・シアターの世界』

Ballet

 8日、フレデリック・ワイズマン監督の映画『BALLETアメリカン・バレエ・シアターの世界』(1995年、170分、カラー)を映像文化ライブラリーへ観に寄る。原題はBallet。
 全国巡回中のシネマテーク・プロジェクト第4弾、「フレデリック・ワイズマンのすべて」の一本である。

 プログラムより引用。 

1992年のアメリカン・バレエ・シアターの活動を記録した作品。前半はスタジオでのリハーサル風景やバレエ団の運営に関わる活動を、後半はアテネ公演、コペンハーゲン公演の様子を追っている。作品を完成させるために繰り返される振付家とダンサーたちのリハーサルの様子や、アクロポリスコペンハーゲン国立劇場という荘厳な舞台での華麗な公演風景は見るものを魅了する。

 
 ニューヨークのアメリカン・バレエ・シアター(ABT)のスタジオで、団員のダンサーは準備運動をした後、ベテランからの指導を受けながら一心不乱に身体を動かし演目のリハーサルを繰り返す。
 何度も何度も身体の動きを訂正されながら、ダンサーはダイナミックに動き、完成に近づけようと励む。  
 バレエ団の一回の公演に百万ドルを超える経費がかかる。 
 バレエ団は夏にヨーロッパ公演を控えていて、熱心に振付家とダンサーがリハーサルをし、その身体を使ったパフォーマンスの場面は見ていて飽きない。 身体が軽々と空へ舞い上がり、軽やかに降りて来る。
 映画の前半は、夏のヨーロッパ公演の準備に費やされた。
 リハーサルのシーンはたっぷり二時間もあるのだが、退屈せずその魅力が味わえた。

 (ここで、5分の休憩)

 後半になると、いよいよ夏のヨーロッパ公演がはじまった。
 最初のヨーロッパ公演はギリシアアテネで、古代の円形劇場にて、夏の夜のバレエ公演が行われた。
 リハーサルの成果が見事に夜の野外円形劇場で、幻想的なダンス・シアターが演じられた。
 バレエ団員はつかの間のギリシャでの休日に海水浴を楽しんだ。

 つぎはデンマークコペンハーゲン劇場でバレエ・シアターを公演した。
 バレエの団員はコペンハーゲンではチボリ公園を訪れて楽しむ。
 コペンハーゲン劇場は豪華な大劇場で、様々な演目につづいてシェイクスピアの「ロミオとジュリエット」の二人のバレエが情熱的に踊られて盛り上がった。
 そして夜空に満月が映り、映画は終わるのだった。

 ドキュメンタリー映画の結びに、フレデリック・ワイズマン監督は月を映すのが好きなようだ。今回もそのように感じた。