13日、ペルセウス座流星群を観測した。
午前1時50分頃、北東の空にスーッと流れ星が左から右へ一直線に流れて消えた。
時間にして一秒もないほどである。
流星が見えた! 天体ショーにわくわくした。
野尻抱影著『新星座巡礼』(中公文庫)に、「八月の星」についての記述がある。
月の終りには、三角、魚、南魚等の目だたぬ星座が東天に昇り始める。九日から十三日の夜半、ペルセウス座を輻射点とする流星群ペルセイズが空を賑わせる。 86ページ
本書は野尻さんが最初に刊行した星座案内で、大正十四年、研究社から刊行された。
文庫版の解説者・松岡正剛さんが、野尻さんに聞いたエピソードに、
そのとき野尻さんは九〇歳を超えていた。ただただ呆気にとられている私のことなどおかまいなく、つづいてこういう御託宣をくだすのだった。「一カ月に一度くらいは地球の上に乗って回っているんだということを思い出しなさいね」。「あっ、ついでにもうひとつね、五十歳までは人間じゃないよ。まあ六十歳くらいから人間になっていくんですよ」。この話のあと、私は野尻さんの『大泥棒紳士館』という一冊を出版することになる。
- 作者: 野尻抱影
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/11/01
- メディア: 文庫
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