映画『ヌーヒン バンコクへ行く』

 3日より、「タイ映画特集」が上映されている。
 4日、タイの人気漫画を原作にしたコメディ映画で、コングリット・ドゥリウーモン監督の作品『ヌーヒン バンコクへ行く』(2006年、タイ、99分、カラー)を観る。
 原題は、Noohin The Movie。
 出演は、ルンラーワン・トーナホンサー、コッチャコーン・スパカーンキッジャクン、パーニサー・ブアジャルーン。
 「タイ映画特集」パンフレットに、

 

タイの東北地方に暮らすヌーヒンは、父親の病気と干ばつによる生活苦のため、バンコクへ出稼ぎに行くことになる。ヌーヒンは、とある家のお手伝いとして働き始めるが…。田舎からバンコクに出稼ぎに来た少女の大冒険をコミカルに描く。

 主人公の女の子ヌーヒン(ルンラーワン・トーナホンサー)は自然に恵まれた農村で、家族に囲まれて暮らしていた。
 食料にするためにトカゲを追いかける。逃げるトカゲを追いかけるのに水牛の背に乗って全速力で一直線に駆け出すというおてんばな女の子、村人の集まる路上の市場の中へ水牛と共に突進して、めちゃめちゃに壊してしまう。村人はヌーヒンの無茶苦茶な活発さを持て余している。
 だが、父親の病気ということもあり、家計を助けるために東北地方の農村からバンコクへ働きに出ることになる。
 鉄道駅でヌーヒンを見送りに来た村人らは、ヌーヒンを見送ると、ヌーヒンが居なくなるので、喜びで踊って歌ってと大騒ぎになる。
 さて、バンコクに着いたヌーヒンは、職安で美人姉妹のいる家庭のメイドに雇われる。
 ある日、ヌーヒンは美人姉妹の一人ミルクの写真を勝手にモデルコンテスト大会へ送り応募した。
 ミルクは出場し見事優勝する。それで、ミルクはジバンニーというファッション・デザイナーのファッションショーに出演するように依頼される。
 だが、今まで自分の出番だったトップモデルがミルクの出演を妬んで陰謀を巡らすのだった。
 会場に向かったヌーヒンと美人姉妹二人が、車で複数の何者かによって拉致監禁され、ファッションショーへ出場できなくなりそうだった。
 美人姉妹二人と別れ離れにされ不法な縫製工場で働かされている少女らのいる工場の一隅に監禁されていたヌーヒンは、悪だくみを謀る連中を相手に持ち前の機知と無茶苦茶なおてんばぶりでやっつけると、別の所に監禁されていた美人姉妹二人を救出に向かい、超人のごとく大活躍。
 無事救出されファッションショーの会場に三人は向かうのだった。
 手に汗を握るスリリングな活劇と、少女ヌーヒンのキャラクターがコミカルで面白かった。