『井月句集』のこと

 
 快晴で最高気温22℃、最低気温11℃。
 公園の池に睡蓮が咲いていた。まだ咲いているとは!
 
 今朝の新聞の本の広告で、新刊に『井月句集』が載っていた。
 岩波文庫で、復本一郎・編での刊行です。

井月句集 (岩波文庫)

井月句集 (岩波文庫)

 先日、芥川龍之介の句に、「井月の句集成る」という前書きのある句を見つけました。
 「月の夜の落栗拾ひ尽しけり」という句です。
 井月は「せいげつ」と読みますが、芥川龍之介に、「井月ぢや酒もて参れ鮎の鮨」という句があります。
 この句は、ちょっと芝居がかったおどけたような気分が感じられます。

 「月の夜の落栗拾ひ尽しけり
 「井月ぢや酒もて参れ鮎の鮨
 二句とも大正十年の句です。
 この年に井月の句集が刊行され、芥川龍之介がその句集に跋文を書いているそうです。