22日、「ルイ・マル監督特集」から、ルイ・マル監督の映画『恋人たち』(1958年、フランス、91分、白黒)を観る。観客は50人ほど。
出演は、ジャンヌ・モロー、ジャン・マルク・ボリー、アラン・キュ二ー、ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ。
パンフレットに、
仕事に専念する夫や閉塞的な日常に不満を抱くジャンヌの慰めは、パリの友人を訪ねることだった。ある日、ジャンは車が故障し、通りがかりの男性に家まで送ってもらうが・・・。愛と美の世界を完璧なまでに描く。ヴェネチア国際映画祭サン・マルコ銀獅子賞受賞。
ジャンヌ(ジャンヌ・モロー)は新聞社経営の夫(アラン・キュ二ー)と子供と地方都市のディジョンに住んでいる。
邸宅に使用人を雇っていて裕福で暇をもてあましていた。
それでジャンヌはパリの社交界で過すのが唯一の息抜きになっていた。
しばしばパリの女友達の家に泊まってパリでの社交生活に耽溺していた。
ある日、パリからの帰りに運転していたプジョーがエンジントラブルを起こした。
ディジョンまでもう少しのところだったが、そこへ通りかかったルノーを運転する若い考古学者のベルナール(ジャン・マルク・ボリー)の車に乗せてもらい帰宅した。
ちょうどパリの社交界で親しくなり密会していた男ラウール(ホセ・ルイ・ド・ビラロンガ)や女友達らを晩餐会に招いていた。
ベルナールを夕食に招き泊まっていくようにと薦めた。
その夜、眠れなく戸外に出たジャンヌだったが、ベルナールも戸外に出ていた。
月夜の光のなかでのラブロマンスと、翌朝に子供や夫や密会していた男らを残してジャンヌはベルナールと二人でパリへ車で向かうのだった。残された者らは二人の道行きにあっけにとられている。
物憂げなジャンヌは何処(いずこ)へ行こうとしているのか。