へへら笑ふて忘年會の電話かな

 街路樹の垣根に白い山茶花サザンカ)が花をつけている。まだ散り始めてはいなくて満開である。

ツバキ科の常緑小高木。九州・四国の山地に自生。葉は楕円形で両端がとがる。晩秋のころ白い花をつけ、散るときは花びらがばらばらに落ちる。種子から油をとり、材で器物を作る。園芸・観賞用としても栽培され、赤花・八重咲きなどの品種がある。  『大辞泉


 
 畑耕一の俳句で、冬の句に、
 「今さらの物すね顔よ年忘れ
 「へへら笑ふて忘年會の電話かな

 二句目の上五が七音になっている。「へへら笑ふて」の部分です。
 千野帽子著『俳句いきなり入門』によると、
 

たとえば「字余り」。上五・下五は三音まで、中七は一音までの超過は定型の範囲内、と考える人は多いと思う。私もそう。理論的には二四音までは定型なのだ。  152ページ

俳句いきなり入門 (NHK出版新書)

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