およそこの河豚ちりなんど召されけり

 21日、二十四節気のひとつ冬至である。最低気温2℃、最高気温8℃。曇りのち夕方から小雨。
 『群像』2013年1月号の蓮實重彦の映画時評[49]に、筆者の執筆中に女優の井上雪子さんの訃報があり、短くそのことに触れていた。
 それはさて置き、「へへら笑ふて忘年會の電話かな」の俳句ですが、忘年会といえば鍋物料理が思い浮かびます。

 畑耕一の俳句で、冬の句に河豚汁の句があります。
 「人に謀む眉うごきけり河豚汁*1
 「河豚汁啜りあふてや罵(ののし)れる
 「人はいのちを爭ふものに河豚汁
 「河豚鍋や今さかんなるたぎりやう
 「およそこの河豚ちりなんど召されけり

 余談ですが、私のところは河豚ちりとは言うが、河豚鍋とか河豚汁とは言わないようです。

*1:「謀む」は、たくらむと読めばいいのかな。