新年明けましておめでとうございます。
朝、雑煮を食べ正月らしい気分になった。
私のところの雑煮は丸餅である。
「元日や手を洗ひをる夕ごころ」
芥川龍之介の大正十年の俳句である。
この年、井月(せいげつ)の句集が成って、跋文(ばつぶん)を芥川龍之介が書いている。
岩波文庫で昨年、復本一郎・編『井月句集』が刊行された。
年末は、新刊で森本哲郎著『老いを生き抜く―長い人生についての省察』や平成二十二年刊の徳島高義著『ささやかな証言―忘れえぬ作家たち』(紅書房)を読む。
前者は、森本哲郎さんが昭和二十年八月五日に、東京から広島の陸軍船舶司令部の暁部隊に出発するところだったが、なぜか中止になった軍隊体験を書いている。
戦後、イブニングスター社の雑誌VANに学生でアルバイトで働くようになった頃の編集長の伊藤逸平についての記述がないのはやや物足りなかった。
というのは、2012年が伊藤逸平生誕百年であったからです。

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