『俳句、はじめました』


 13日は南寄りの風で雨、最高気温が17℃、最低気温が14℃だった。気温が上った。
 14日、北寄りの風で晴れた。最高気温が11℃、最低気温5℃で肌寒かった。
 寒暖の差がはげしい。晴れて陽射しと風が強い。

 梅の開花がすすみ見頃である。近づくと梅の香りがほんのりと漂って来る。

 「飯食ひにござれ田端は梅の花」、大正七年の芥川龍之介の俳句である。
 前書きは、「松岡譲に」とある。松岡譲への挨拶句のようだ。


 先日黄色いアブラナの花が光を浴びていた。
 強い風に吹かれてゆれていた。菜種油を採る油菜(アブラナ)の花である。
 観賞用に歩道脇に植えられている。観察すると花びらが四枚で十字の形になっていた。 
 「海なるや長谷は菜の花花大根」、大正九年芥川龍之介の俳句である。
 長谷は鎌倉の長谷だろうか。菜の花と花大根と季語が二つ。 
 

アブラナ科の越年草。高さ約一メートル。葉は裏面が白みを帯びる。春、花びら四枚が十字形に並ぶ黄色の花が総状に咲く。実は細長いさやで、中に黒褐色の小粒の種子があり、これから菜種油をとる。中国から渡来したとみられ、古くから栽培されたが、現在、採油用に栽培されるのはセイヨウアブラナという品種。アブラナ科双子葉植物は約三二〇〇種が北半球の温帯から寒帯にかけて分布。ダイコン・キャベツ・カブなども含まれる。  『大辞泉

 
 岸本葉子著『俳句、はじめました』を読み終える。
 俳句をはじめたばかりの岸本さんが句会、吟行に初めて参加した体験を書いている。
 季語や作句の推敲で悩み、句会での選句と選評に目を開かれる驚きが述べられ楽しく読めた。
 初心者の入門書としても参考になる。
 最近、文庫になったようだ。

俳句、はじめました

俳句、はじめました