佐野繁次郎による最初の装幀本

 
 中央図書館で、企画展「佐野繁次郎の装幀本」が開催されている。
 佐野繁次郎装幀本蒐集家の西村義孝氏の講演会があった。
 会場を回って観た。横光利一井伏鱒二林芙美子など作家の本の装幀本、雑誌の表紙絵、銀座百点、親交のあった人々の本、佐野を知る本、装幀を楽しむ関連本、新発見の佐野繁次郎装幀本コーナー、特別展示に装幀原画、佐野繁次郎自筆原稿「幽霊か」、限定本『フランス料理研究』辻静雄著など展示されている。
 佐野繁次郎による最初の装幀本、『地獄の季節』が展示されていた。
 ランボーの詩集の翻訳本で、訳者は小林秀雄である。
 1930年、昭和5年に白水社から刊行された。