「山の風物誌」から

 
 23日は、二十四節気のひとつ処暑であった。七月末から猛暑と晴天がつづいたが、8月になって初めて曇った。
 処暑とは暑さが徐々にしのぎやすくなる時期をいう。
 24日は、雨が降った。最高気温28℃。涼しくはないが、30℃以下になるのは8月で初めてである。

 百日紅サルスベリ)の花が咲き出した。
 七十二候によると、処暑のころ百日紅サルスベリ)咲くとなっている。
 クマゼミ鳴き、ヒグラシが鳴き、ハスの花が咲き始めるのは大暑(7月23日)のころだった。

 今年、富士山が世界文化遺産になったというわけではないが、山の本などを読書中。
 藤木九三・川崎隆章編集『山の風物誌』に、「山村民俗随談」というタイトルで、柳田国男聞き書き(座談)が冒頭に収録されています。
 この本の編者の一人である川崎隆章が聞き手になって、柳田国男の話をまとめたものです。
 古希を迎えた時期の柳田国男の回顧談です。

 後狩詞記、山の神、平家落人説、会津の山旅、五十五年前の奥日光、山伏の問題、狼綺談、登山口の盛衰、峠歩き、海添いの旅、山の伝説、地図について、山行について、といったことについて、座談が収録されています。