「創作の極意と掟」

 5日、雨。最低気温18℃、最高気温21℃。急に涼しくなる。
 前日までの夏のような気温から秋らしくなった。
 6日と7日は晴れた。そして再び気温が31℃まで上がった。

 『群像』10月号で、筒井康隆の連載「創作の極意と掟」最終回で、筆者がレーモン・クノーの(フランス語での)文体練習を、日本語でやってみてはと思い、かろうじて思いとどまる顛末を書いている。
 日本語でやってみたらどうだろうかと、それを思いとどまる筆者の顛末が読みどころである。
 日本語で、クノーの文体練習的方法で小説を作ってみた高橋源一郎の作品を例にとって、みごとな分析をしている。
 それと水声社刊のレーモン・クノー・コレクションについて言及しているのだった。
 昨年は「ルイ・マル監督特集」で、映画『地下鉄のザジ』(1960年、フランス、93分、カラー)を観た。
 コミカルでナンセンスに描いていて面白かった。
 水声社からは松島征・河田学・原野葉子・福田裕大の各氏によるレーモン・クノーの『文体練習』の新訳が出ている。
 参照:http://www.suiseisha.net/blog/?p=2346
 9月の新刊に木原善彦氏訳によるデイヴィッド・マークソン著『これは小説ではない』にも注目した。

文体練習 (レーモン・クノー・コレクション 7)

文体練習 (レーモン・クノー・コレクション 7)