イチジクとやなせたかしさん


 8日は二十四節気のひとつ寒露であった。
 麦をまき、柿が実る時期である。
 16日、台風の余波で風が強かった。最低気温17℃、最高気温21℃。
 イチジクの実が色づき先端が裂けていた。熟して食べごろですね。 

クワ科の落葉高木。高さ約四メートル。葉は手のひら状に裂けていて、互生する。初夏、卵大の花嚢(かのう)を生じ、内部に多数の雄花と雌花をつけるが、外からは見えない。熟すと暗紫色になり、甘く、生食のほかジャムなどにする。茎・葉は薬用。寛永年間に渡来した。日本のものは雄花を欠き、挿し木でふやす。いちじゅく。  『大辞泉

 新聞でやなせたかしさんの訃報を知る。

 『詩とメルヘン』という雑誌よく読んでいました。
 レイモン・ペイネ風のイラストをやなせさんは描いていましたね。

 『手のひらを太陽に』の歌の歌詞ですが、これがやなせたかしさんの作詞。


 ぼくらはみんな 生きている
 生きているから 歌うんだ
 ぼくらはみんな 生きている
 生きているから かなしいんだ
 手のひらを太陽に すかしてみれば
 まっかに流れる ぼくの血潮
 ミミズだって オケラだって
 アメンボだって
 みんな みんな生きているんだ
 友だちなんだ


 メロディーも覚えているし、無意識に歌えるんですね。不思議です。
 やなせたかしさんからのメッセージ、思いのほか影響を受けています。


 ミミズだって オケラだって
 アメンボだって
 みんな みんな生きているんだ
 友だちなんだ


 もうひとつ、百貨店の三越の包装紙で文字はやなせたかしさんが描かれた。

 雑誌『ユリイカ』2013年8月増刊号が、やなせたかし特集号でした。
 「やなせメルヘンの世界 書き下ろし詩」で、多くのイラストと詩が印象的です。

 [やなせたかしまんが道]と題した収録エッセイで注目した文章。
 「ボオシ好きの某氏のこと・・・」(宇野亜喜良
 「投稿時代」(池内紀*1
 「神様」と「毛虫」のコラボレーション 手塚アニメ『千夜一夜物語』と、やなせたかし津堅信之) 

 参照:http://www.seidosha.co.jp/index.php?9784791702589

*1:池内紀さんのまんが投稿時代の回想。この話は初めて知りました。