子供の通信網

 先日、新刊でインスクリプトから柄谷行人著『柳田国男論』のブックデザインがいいので手にとって見た。
 冒頭の柳田国男折口信夫についての文章に唸らされた。
 『文学界』2014年1月号で、いとうせいこう柄谷行人の対談「先祖・遊動性・ラジオの話」に注目する。 

柄谷 (中略)柳田について八〇年代にも一度書いているんですが、(前掲『柳田国男論』表題作)、その頃は柳田にあんまり興味がなかったね。柳田に関しては、山口昌男網野善彦といった人たちが理論的にリードしていて、僕はそれに対して、特に言うことがなかったんですよ。現在は、あれではだめだという観点が出てきたので、新たに書こうという気になったのです。

 子供の通信網をめぐるいとうせいこう柄谷行人の談話など飛び切り面白い。

柳田国男論

柳田国男論