『なまくら刀』と『茶目子の一日』のこと

 先月(12月)の「蘇ったフィルムたち〜東京国立近代美術館フィルムセンター復元作品特集」の「短編集1」(11作品、77分)で、日本で最初の漫画映画を観ました。

 作画・寺内純一『なまくら刀(塙凹内名刀之巻)』(1917年、小林商会、2分、染色、無声)素材提供・松本夏樹氏。
 1917年ということは、大正六年ですね。
 もう一本は、1918年の作画・北山清太郎『浦島太郎』(1918年、日活向島、2分、染色、無声)です。
 日活向島での制作です。『浦島太郎』は鮮明な映像で楽しめました。

 「短編集1」では他に、小学生の女の子が主人公で、朝起きて眠るまでの一日を描いている漫画映画で、西倉喜代治監督の『茶目子の一日』(1931年、7分、白黒)が良いですね。
 茶目子ちゃんのお茶目な動き表情、コミカルに描いています。
 デジタル復元版で昭和六年の作品です。

 『茶目子の一日』の茶目子ちゃん