アキ・カウリスマキ監督の映画『罪と罰』

アキ・カウリスマキ監督特集

 今月(3月)のもう一つの特集が「アキ・カウリスマキ監督特集」である。
 アキ・カウリスマキ監督の映画『罪と罰』(1983年、フィンランド、93分、カラー)を観る。
 出演はマルック・トイッカ、アイノ・セッポ、マッティ・ペロンパー、エスコ・ニッカリ。
 特集パンフレットより。

ラヒカイネンは恋人をひき逃げした犯人を射殺する。現場を目撃した女性は警察での証言を偽り、2人の間に奇妙な共犯関係が生まれてゆく。殺人を犯した青年の心の闇を冷徹な眼差しと卓越した演出で描いた、カウリスマキ監督の長編デビュー作。 

 ドストエフスキーの小説「罪と罰」を現代のヘルシンキを舞台に描いている。
 物語を換骨奪胎(かんこつだったい)して演出しているので、その原作との違いの妙を楽しめた。
 ライブ音楽のシーンもお馴染みの演出だ。