田坂具隆監督の映画『親鸞』

 「時代劇特集2014」で、中村錦之助が苦悩する親鸞を演じる「親鸞」二部作が上映される。
 11日、田坂具隆監督の映画『親鸞』(1960年、東映京都、147分、カラー)を鑑賞。
 出演は、中村錦之助、吉川博子、木暮実千代岡田英次。音楽は伊福部昭
 特集パンフレットより。

 田坂具隆監督の初カラー作品。吉川英治の原作をもとに、親鸞の青年時代を描く。仏の道をきわめようと厳しい修行に励む親鸞だが、月輪兼実の娘・玉日姫と出会い、押さえ切れぬ恋の炎に悩まされる。 

 親鸞の弟の朝麿を中村嘉葎雄親鸞の師の慈円僧正を大河内伝次郎、関白月輪兼実を千田是也、玉日姫(たまひひめ)を吉川博子、玉日姫の乳母の万野を木暮実千代親鸞の付き人の性善坊を千秋実、朝麿の恋人の梢(こずえ)を丘さとみ、朝麿から梢を奪って行く盗賊の頭領天城四郎を岡田英次、盲目の琵琶法師の峰阿弥を薄田研二、親鸞を妬み激しく責める山伏の弁海を平幹二朗、右大臣を小沢栄太郎、まむしに足をかまれたのを親鸞に助けられた老婆を浪花千栄子法隆寺親鸞が修行中にやって来た延暦寺で旧知であった法印聖覚を徳大寺伸が演じている。
 映画の後の雑談でこんな話を聞いた。
 玉日姫(たまひひめ)を演じた吉川博子のエピソードで、吉川英治の吉川と製作の大川博の博をとって名づけられたそうだ。

 右の写真の右が玉日姫。左が万野(萬野)の木暮実千代
 左上の写真の右が性善坊の千秋実
 左下の写真の右が天城四郎の岡田英次