梅の木の心しづかに青葉哉


 目には青葉山ほととぎす初鰹(はつがつお)。
 もうすぐ立夏である。
 サクランボウや梅が実っていた。初夏の若葉のころに吹く風が、さわやかで気持ちよい。
 
 「梅の木の心しづかに青葉哉
 小林一茶の俳句で、寛政四年の句である。
 もう一句、「とぶ蝶(てふ)や青葉櫻も縄の中」、文化元年の句である。