「焼芋、二十円ちょうだい」


 6日は、二十四節気のひとつ小寒である。
 寒気がしだいに強まる時期である。 
 5日、晴れて最高気温12℃、最低気温3℃。
 しかし、常緑のシダ類はつやつやとしている。
 コシダが、繁茂していた。

 ウラジロ科の常緑、多年生のシダ。山地に自生し、葉は長さ約一メートル、裏面が白く、羽状に裂けている。切り花の材料や養蚕に用い、葉柄はかご細工の材料。こへご。  『大辞泉

 新潮社のPR誌「波」2015年1月号で、矢作俊彦宍戸錠の対談に、赤木圭一郎を相手にした殺し屋の「コルトの銀」についても話題にしている。
 野口博志監督の映画『拳銃無頼帖 抜き射ちの竜』(1960年、日活、86分、カラー)で、抜き射ちの竜として知られる竜二(赤木圭一郎)と拳銃で決闘するのが宍戸錠のコルトの銀である。
 殺し屋役の宍戸錠といえば、鈴木清順監督の映画『殺しの烙印』(1967年、日活、97分、白黒)での殺し屋花田五郎のキャラクターが強烈だ。

 もうひとつ特別対談「行きつく映画は成瀬巳喜男」――名女優と語る〈静かな巨匠〉の面影、と題した香川京子川本三郎のふたりの対談が興味深かった。
 映画『驟雨』で原節子に、「焼芋、二十円ちょうだい」と言わせた成瀬監督の演出をめぐる話がある。

 年末に、左右社から臼田捷治著『工作舎物語』が出ていると知る。
 今月(1月)、ちくま文庫から植草甚一著『雨降りだからミステリーでも勉強しよう』が出るようだ。

工作舎物語 眠りたくなかった時代

工作舎物語 眠りたくなかった時代