先日、干潮の砂浜に巻き貝を観察した。
細かい砂粒ではなく、小石と砂の混じった砂浜に棲息(せいそく)している。
一面に群れて広がっている。調べると、海蜷(うみにな)であった。かたつむりが動くようにゆっくりゆっくりと移動している。
じっとしているのが多数であるが、そばで観察すると巻き貝はスローモーションで動く。
海水が透明できれいだ。
ウミニナ科の巻き貝。内海の砂礫(されき)底に群がってすむ。細長い円錐形で、殻高約三・五センチ。肥料や釣りの餌に、また食用にする。 『大辞泉』
「釘打つて今日はあそぶ子秋風に」
「砂浜の砂あたたかき粟筵(あわむしろ)」
「行き交ひに犬に口笛秋の晴」
中村汀女の俳句で、昭和九年(1934年)の句である。
「釘打つて今日はあそぶ子秋風に」の釘打つは、釘を地面に(刺して)投げて遊ぶ子供の遊びを詠んでいる。
昭和九年の子供が戸外で釘遊びをして遊んでいる。