目つむれば悻せに似ぬ日向ぼこ

 快晴で北寄りの寒風が吹く。陽射しは強い。最高気温13℃、最低気温5℃。
 冬の青空に、南天ナンテン)の赤い実が鮮やかに映えていた。 

メギ科の常緑低木。本州中部以南の暖地に自生。葉は羽状複葉で、先のとがった楕円形の堅い小葉からなる。六月ごろ、白い小花を円錐状につける。果実は球形で、ふつう赤く熟す。果実を干して鎮咳(ちんがい)薬にする。庭木とし、品種が多い。南天竹。南天燭。 『大辞泉

 「目つむれば悻(しあわ)せに似ぬ日向ぼこ
 「三十三歳あとばたばたと夕餉(ゆうげ)かな

 中村汀女の俳句で、昭和十四年(1939年)の句です。

 「サンデー毎日」、「週刊文春」のそれぞれの雑誌で中野翠小林信彦のお二人が野坂昭如さんにふれていた。トリックスター、複雑な人だった、とも。

 野坂昭如さんといえば、「おもちゃのチャチャチャ」の歌詞がいいですね。
 追悼に歌を聴くことにしましょう。
 参照:https://www.youtube.com/watch?v=o_jjyvZu_4Q