子とあそぶひねもす殖ゆる蓮浮葉


 雨上がりの曇り空。最高気温19℃、最低気温14℃。
 公園の池に、睡蓮(スイレン)が咲いていた。
 浮いた葉っぱの間から花が顔をのぞかせている。
 蛙の鳴き声は聞こえないので静かだ。


 「子とあそぶひねもす殖ゆる蓮浮葉
 「子を守りて母うつつなき飛燕かな
 「番傘の輕るさ明るさ薔薇の雨


 中村汀女の俳句で、昭和十三年(1938年)の句です。