2016-07-05 峡(かひ)の白鷺夕日はものを細うなす 遠浅の浜に白い鳥が歩き回っている。 近くまで寄って行ったのだが、白い鳥は人の気配に平然としている。 餌を探している。頭に冠羽が見られない。くちばしは黒い。 コサギかと思い調べると、くちばしと眼の位置から、夏鳥のチュウサギ(中鷺)のようだ。 「峡(かひ)の白鷺夕日はものを細うなす」 「掌の白桃父の願ひぞ子に實りぬ」 「白桃や彼方の雲も右に影」 中村草田男の俳句で、昭和十九年(1944年)の句です。