2016-07-22 突風の涼しさは子の高笑ひ 二十四節気のひとつ大暑である。 梅雨明け宣言が18日に出てから連日の、真夏日がつづく。 炎天下、公園でショウジョウトンボがハスの葉にとまっていた。 緑陰に吹く風が涼しい。 「涼風の裂くばかりなる頁読む」 「突風の涼しさは子の高笑ひ」 「隣席の扇使ひは絶えてつづく」 中村汀女の昭和十五年(1940年)の俳句である。 自然の涼風や突風、手に持ってあおいで風を送る扇子(せんす)に、夏の風の皮膚への感覚を汀女は詠んでいる。