中盆や後山の雲に人行かず


 街路樹のナツメの木が、黄緑色の実が黄色味を帯びて来ていた。
 残暑が厳しい。連日、35℃を越える猛暑日です。
 


 「中盆や後山の雲に人行かず
 「かたつむり南風茱萸(ぐみ)につよかりき
 「水あかり蝸牛巖を落ちにけり


 飯田蛇笏の俳句で、昭和十一年(1936年)の句です。
 「中盆や後山の雲に人行かず」の句には、「山廬盂蘭盆」の前書きがあります。
 
 夜、NHKラジオの番組で「終戦の日特集 街角で聴く戦後71年」が放送されました。
 
 《東京の街角で、様々な世代の人に、戦争についてインタビュー。作家の高橋源一郎さんとノンフィクション作家の梯久美子さんとともに聴き、戦争体験を引き継ぐことの大切さ、そして、今なぜそれが必要なのか、その意味を考える》

 
 戦争の記憶を次世代に受け継いでもらいたいという戦争体験者へのインタビューをはさみながら、高橋源一郎梯久美子の両氏が親世代から継承した戦争の体験談を熱心になぜ聞かなかったのかという悔いをまじえながらの対談でした。

 参照:http://www.nhk.or.jp/radiosp/ms71/