映画『ヤング・アダルト・ニューヨーク』(2014年1時間37分、ヴィスタ、カラー)を観に出かけた。
監督は、ノア・バームバック。原題は、WHILE WE'RE YOUNG。
出演は、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アダム・ドライバー、アマンダ・サイフリッド。
「エンド・マーク」の今月のおススメ・ベスト3の一本。
《監督・脚本・製作が「フランシス・ハ」のノア・バームバック。ミドルエイジの夫婦とヤング・カップルとのジェネレーションギャップを映画ネタでみせ、軽く笑わせる。》
という評を参考に出かけた。子供のいないドキュメンタリー映画監督のジョシュ(ベン・スティラー)と妻のコーネリア(ナオミ・ワッツ)は44と43歳の夫婦なのだが、ジョシュは何年も前から取り組んでいるドキュメンタリー映画が完成しないというスランプだった。編集にお金が掛かる。
妻の父へ借金はしたくないと意固地になっている。
ある日、自分の教えている学校の映画の講座で、若い二十代後半のカップルがもぐりこんで聴いていたのに気づいた。
ジェイミー(アダム・ドライバー)とダービー(アマンダ・サイフリッド)の二人で、問いただすと自分もドキュメンタリー映画監督志望だと言い、ジョシュの旧作を観て良かったと、ジョシュを喜ばせた。
四十代のドキュメンタリー映画監督と二十代の監督志望者の奇妙な交際が始まった。世代の違う二つのカップルの抱えている問題の違いが引き起こす葛藤を描き、アメリカ社会の「今」を描いている。
ニューヨークの風俗的な映像も楽しめる。
ジェイミーの妻のダービーの父が六十代の映画人で成功した人物の一人で、映画人としての三世代を対比的にも描いていて、「今」のアメリカ社会を垣間見れる作品。
ジョシュ(ベン・スティラー)とジェイミー(アダム・ドライバー)の会話の字幕を見ていたら、ワイズマンの名前が挙げられていたが、フレデリック・ワイズマンのことだろうか。
監督のノア・バームバックは、フレデリック・ワイズマンの影響を受けているような気がした。