映画『愛の群島』

 広島国際映画祭2016「ディアゴナル特集」が、映像文化ライブラリーで11日から13日まで開催される。

 12日、映画『愛の群島』(1983年、フランス、100分、カラー、35ミリ、日本語字幕)を観る。観客は60人ほど。
 オムニバス作品。原題が、L'Archipel des amours。
 
 上映前に、ポール・ヴェッキアリ監督が、颯爽とステージに登場し、この『愛の群島』についてフランス語によるトークがあり、日本語通訳付きで聴きました。
 失敗作であったが愛着のある作品と云う。

 監督、ポール・ヴェッキアリ、ジャック・フレネ、ジェラール・フロ=クターズ、ミシェル・ドラーエ、ジャン=クロード・ギゲ、ジャック・ダヴィラ、ジャン=クロード・ビエット、セシル・クレルヴァル、マリー=クロード・トレユー。


 愛の訪れと喪失、悲喜こもごもの、様々な愛をテーマにした9編からなるオムニバス。(ディアゴナル特集パンフレットより)


 冒頭、海岸に波が打ち寄せている海の光景からはじまります。
 九人の監督がそれぞれ趣向を凝らした男女の愛をめぐる悲喜劇のオムニバス作品です。
 女装をした男が男と大暴れをする作品があったのですが、そのシーンには大笑い。
 しみじみとした微妙な男女の愛や、あきらかな失敗作もふくめてディアゴナル的といっていいのかもしれません。


 上映の後に、サプライズがありました。
 ポール・ヴェッキアリ監督とこのオムニバス作品にも出演した女優のフランソワーズ・ルブランとによるトークショーがあったのです。

 トークショーの終わりに観客からの質疑応答の時間があって、観客から一人ヴェッキアリ監督へ質問をしました。
 ジャン=リュック・ゴダールフランソワ・トリュフォーらのヌーヴェルヴァーグに対して監督自身はどのように考えていたかという質問でした。


 参照:「広島国際映画祭」http://hiff.jp/archives/2881/


左が女優フランソワーズ・ルブラン、右がポール・ヴェッキアリ監督

映画「愛の群島」上映後のトークショー