「ポーランド映画祭」

 4月26日から5月12日まで「ポーランド映画祭」が映像文化ライブラリーで開催されている。
 アンジェイ・ワイダ監督の代表作9作品と若手監督の3作品が上映される。

 4月、アンジェイ・ワイダ監督の映画『地下水道』(1956年、97分、白黒、デジタル・リマスター版)を観に出かける。館内は満席。 

 ナチスによって占領されているワルシャワポーランド軍ワルシャワ市民とによる抵抗運動、武装蜂起した市民らが地下水道を伝わって撤退する様子をリアルに描いている。ドイツ軍との戦闘場面など大掛かりに再現している。

 5月はアンジェイ・ワイダ監督の『菖蒲』(2009年、87分、カラー)を観る。

 

余命わずかな妻と医師の夫。かつてワルシャワ蜂起で息子を亡くした夫婦の微妙な距離感と、偶然出会った美しい青年に惹かれる妻の心の動きが、繊細なタッチによって捉えられていく。一方で、妻を演じたクリスティナ・ヤンダの、長年連れ添った夫を本作撮影中に亡くすという個人的体験が挟みこまれ、映画を思わぬ方向へと導く。(パンフレットより)