ゆるぎなく妻は肥りぬ桃の下

桃

 16階建ての高層ビルの屋上が緑地化されていた。
 美味しそうな桃が鈴なりだった。夏の日差しが強い。

 バラ科の落葉小高木。葉は細長くて先がとがり、縁に細かいぎざぎざがある。四月ごろ葉より早く、淡紅色のほか白や濃紅色の5弁花を開く。夏に球形の肉厚多汁の実がなり、食用。種子は漢方で桃仁といい薬用。中国の原産。日本では古くから果樹または花木として栽培され、品種が多い。  『大辞泉

 引用句は石田波郷の句で、「ゆるぎなく妻は肥りぬ桃の下」。

 桃の出て来る映画のシーンといえば、鈴木清順監督の『ツィゴイネルワイゼン』を思い出します。大楠道代が桃を食べるシーンですね。