ルパート・ジュリアン監督の映画「オペラの怪人」

オペラの怪人

 毎年夏に活動弁士佐々木亜希子さんを迎えて映像文化ライブラリーで開催されている「夏休み活弁シアター」へ出かけた。
 ルパート・ジュリアン監督の映画「オペラの怪人」(1925年、アメリカ、75分、白黒、無声)を佐々木亜希子さんの活弁とピアノ、エレクトーン奏者の野原直子さんの生演奏付きで鑑賞した。
 館内は満席で立ち見が出るほどだった。
 出演、ロン・チェイニー、メアリー・フィルビン、ノーマン・ケリー。マツダ映画社提供。16ミリフィルム。
 19世紀末、パリのオペラ座に仮面をつけた黒マントの怪人が現れるという噂が立つ。そして、人気女優に役の交代を迫る脅迫状が届き、代役を務めたクリスティーヌが絶賛される。クリスティーヌに好意を寄せる怪人はついに彼女を誘拐してしまい・・・。(「オペラの怪人」チラシより)
 上映前に中高校生がグループに分かれて無声映画を観ながらセリフを考え活弁の台本をつくり、声優を演じた短い作品が上映された。
 主演のロン・チェイニーは怪奇俳優で有名で千の顔を持つ男といわれたと学芸員解説があった。この映画の原作小説はフランスのガストン・ルルーの作品なのだが、小説の映画化は最初にアメリカで作られた。
 その後、何度も映画化されているという。