ツバキ科の常緑高木の椿(ツバキ)の実が膨らんできている。
実は球形でつやつやしている。葉も艶(つや)がある。実も葉も硬い。
「ちくま」と「図書」の7月号を手にとってみた。
「ちくま」の連載「絶滅危惧個人商店」(井上理津子)を読む。大田区梅屋敷の「レ・アル かきぬま」というお店の訪問記。
《今日の目的の店は、「ものすごく安い」と、近くに住む知人が絶賛する八百屋さん「レ・アル かきぬま」だ。》
「図書」は、加藤典洋の「私のこと その6 テレビ前夜」を読む。一九五九年四月に山形から尾花沢の小学校へ転校した年に、貸本屋から一日一〇円のお小遣いで毎日一冊借り出して読んだ思い出を書いている。
一部引用すると、
マンガでは、白土三平の『忍者武芸帳』。こんなに面白いマンガを読んだのはじめてで、興奮して眠れなくなった。つげ義春、さいとう・たかを、辰巳ヨシヒロなどのマンガも独力で発掘した。マンガがなくなると、少年少女世界文学全集に打ち込んだ。