EU FILMDAYS、「フィルムデーズ2019」
映画で旅するヨーロッパ
欧州連合(EU)各国の作品を一堂に上映する映画祭の一本、ロビン・ルッツ監督の映画「エッシャー 無限の旅」(2018年、オランダ、80分)を鑑賞。
2018年に生誕120周年を迎え、「トロンプ・ルイユ(だまし絵)」で知られる”奇想の版画家”M・C・エッシャーの書簡や日記、講演録に基づき彼の生涯と作品を紹介するドキュメンタリー。インスピレーションを求めてイタリアやスイス、スペインなどを旅するエッシャーを追いかけつつ、彼の2人の息子による証言なども取り入れる。(「フィルムデーズ2019」パンフレットより)
冒頭、一人の男が人の身体に刺青をしている。その絵柄はエッシャーの絵であった。
エッシャーの幼い頃から晩年までを写真、作品、二人の息子らが父親との思い出のエピソードを語る。学校で学んだ後、旅行先のイタリアで後に妻になる女性一家との出会い。結婚してローマに住んだ。ファシズムの台頭を避けるため子どものために、スイスへ移った。スイスの冬の雪になじめず、創作の転機にとスペインへの船旅、スペインのグラナダのアルハンブラ宮殿を訪れてモザイク模様に影響を受けた。そして、模索、苦闘を続ける日々。
参照:『EUフィルムデーズ2019』予告編