映画「野生のルーマニア」

EUFILMDAYS、「フィルムデーズ2019」

映画で旅するヨーロッパ

欧州連合EU)各国の作品を一堂に上映する映画祭で、トマス・バルトン=ハンフレイス監督のドキュメンタリー映画「野生のルーマニア」 (ルーマニア、英国、90分、カラー、ルーマニア語、日本語字幕)を観る。

都会の喧騒の向こうには素晴らしい野生の世界がある。人の目から離れているこの世界は、豪華さ、優美さ、どう猛性と面白みに満ちている。「大ルーマニア」成立100年を記念して製作された本ドキュメンタリーでは、ルーマニアカルパチア山脈ドナウ川デルタ、トランシルヴァニア地方の壮大な自然の奥地を旅し、その生物多様性を探求する。 (「フィルムデーズ2019」パンフレットより)

 ルーマニア雄大カルパチア山脈の人里離れた奥地には野生の動物が多く生息している。カルパチア山脈の息づく動物たちの生態を冬から雪解けの春、初夏、夏、秋と生息する彼らを追って撮影されたドキュメンタリー映画

 オオヤマネコ、ヒグマ、鹿、オオカミ、鳥といった動物や季節ごとに咲く花、美しい自然美を見せる植物を撮影している。ヒグマが冬眠から覚めて春、夏、秋、そしてまた冬の冬眠へ向かう一年を記録している。

 ドナウ川のデルタに広がる広大な湿地帯は鳥たちの楽園だ。野生化した馬も生息する。空撮されたカルパチア山脈の険しい地形も迫力があって、印象的である。