小冊子から2

 先月、図書館で「久我山通信」No.22を入手しました。「佐々木基一研究」のサブタイトルのある小冊子です。目次が、「評伝 佐々木基一 (五)」(杉田達雄)、「わが道しるべーー久保覚」(桑野隆)、「長谷川四郎小沢信男、そして佐々木基一」(渡辺喜一郎)とあります。「久我山通信」発行人・福島紀幸氏の編集後記を一部引用すると、

久保覚ーー1988年に61歳で急逝した、出版編集者であり、文化活動家・思想運動家であり、なによりも”本の人”だった。(彼は、「子どものころのぼくの理想主義的人間像は、本の収集家だった。たえず本屋をうろつきまわったせいか、本の収集をめぐる話や文章には、思わず心を惹かれてしまう」と言っている)。その久保覚の”人と仕事”の全体像を誰かに書いてもらいたい。急逝以来、そう願ってきました。本号に寄稿いただいた桑野隆氏の「わが道しるべーー久保覚」が、その願いに応える端緒となることを希っています。》(中略)

久保覚佐々木基一には、本号ではふれられていませんが、いくつもの接点があります。しかし、佐々木との接点の有無にかかわりなく、小紙は、さまざまな分野の方々からの寄稿を願っています。》

 『ぼくの伯父さん』の著者・福島紀幸氏が発行されている「久我山通信」のことは今まで知りませんでした。長谷川四郎小沢信男佐々木基一に関心をもたれている方は手に取ってみられてはいかがでしょうか。

 

ぼくの伯父さん: 長谷川四郎物語

ぼくの伯父さん: 長谷川四郎物語