花一本あり人これを四方より

 カワヅザクラ河津桜)が満開になった。早咲きのサクラ。風に吹かれて花びらがゆれている。小鳥が枝から枝へと動き回っている。黄緑色の羽(はね)で目の周りが白い小鳥。メジロ(目白)だった。一本の桜の木に、メジロがいて、人々がカメラを向けている。

 

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 「昼眠く咲きふゆるらし庭桜」

 「我が門の花に馬車止め訪(おとな)ふは誰」

 「花一本あり人これを四方より」

 松本たかしの昭和十六年(1941年)の俳句です。