唯の野に唯の森あり秋新た

 朝晩が涼しくなる。秋新た。青空を背にして花梨(かりん)の実が鈴なりだ。卵円形で黄緑色をしてる。まだ熟してはいないようだ。表面はきれいでつるつるしている。実はカチカチに硬い。

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 「唯の野に唯の森あり秋新た

 松本たかしの俳句で、昭和十三年(1938年)の句です。

 前書きは、「武蔵国分寺」とあります。