対談

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 もうすぐ秋分の日。暑さ寒さも彼岸まで。吹く風が秋の深まりを感じさせる。

 紅紫色のハギの花が満開だ。

マメ科の落葉低木。山野に自生し、枝はあまり垂れない。葉は三枚の楕円形の小葉からなる複葉。秋、紅紫色蝶形の花が咲く。庭木にする。  『大辞泉

 本の整理をしていたら、「ちくま」10月号が出てきた。

 特集・稲垣足穂全集

 対談 「稲垣足穂に会ったころ」矢川澄子荒俣宏

 「タルホの葉巻箱」吉田篤弘

 上記の二篇を読んだ。

矢川 稲垣さんも、たまたまわたしの父もちょうど同じ年の生まれなんです。一九〇〇年。

荒俣 ジャストなんだ。ちょうど百年。

矢川 尾崎翠が、一八九六年。一八九七年が野溝七生子さん。だいたい同時代です。漢文脈と横文字が両方入っているのよ、あの世代には。

 野溝七生子なんて、兄たちの漢文の素読の声をききながら育ったそうですもの。うちの父親も、ハレー彗星にふたたびめぐり逢えるか、こだわったりして。

  

 

 申し遅れましたが、上記の対談は、「ちくま」2000年10月号に所収の対談からの引用であります。