映画『ティップ・トップ ふたりは最高』

 先月「映画/批評月間 フランス映画の現在 vol.02」オリヴィエ・ペール(「アルテ・フランス・シネマ」)によるセレクションのセルジュ・ボゾン特集を観た。
 『ティップ・トップ ふたりは最高』(2013年)と『マダム・ハイド』(2017年)である。
 二つの作品に、イザベル・ユペールが出演している。『ティップ・トップ ふたりは最高』は、警察署の腐敗などの内部監査をするふたりの女性監察官がイザベル・ユペールとサンドリン・キーベルランだ。ふたりはフランス北部の町の警察署へ派遣された。

 フランス北部でアルジェリア系の情報屋が殺された。その情報屋は、地域のドラッグの密売に関わっていたが、警察署内部を探るため、ふたりの女性監察官、エスターとサリが派遣された。ひとりは殴りこみをかけ、もうひとりは覗き見る・・・そう、ふたりは最高のコンビ! (パンフレットより)

  イザベル・ユペールとサンドリン・キーベルランのふたりの女性監察官がコンビを組んで、警察内部の腐敗を探るために送り込まれてくる。アルジェリアからの移民のドラッグ密売を取り締まる警察の腐敗と暴力的な暗部を調べるためだ。ふたりの家庭生活の秘密も描かれる。ふたりの性癖にイザベル・ユペールは、私生活で夫婦の間で「叩く」、サンドリン・キーベルランは、「覗く」という人物を演じていた。荒々しい叩く突然さ、その驚き、そのコミカルな笑いで、ふたりは最高のコンビ。