紫のさまで濃からず花菖蒲

f:id:kurisu2:20210623153650j:plain


 23日、晴れる。最高気温28℃。
 梅雨時の花、ハナショウブの花が咲いている。大きな紫色の花びらが鮮やかだ。

アヤメ科のノハナショウブから改良した園芸種。葉は剣状で中脈が隆起する。五、六月ごろ、紫色・白色・絞りなどの大きな花を開く。江戸時代から改良が始まり、品種が多い。栽培地は四~九月に水があり、他は乾く所が適する。しょうぶ。  『大辞泉

 大辞泉の引用句は、「紫のさまで濃からず花菖蒲」(久保田万太郎

 

 ジュリア・ボイド著『第三帝国を旅した人々』を読んだ。
 著者のジュリア・ボイドは1970年代のロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート美術館に勤務した人で、のちに外交官夫人となる。大使夫人として大使最後の勤務地東京には1992年から1996年まで滞在。
 第11章 文学的「旅行者」で採り上げられたサミュエル・ベケットの日記がのちの作品を彷彿とさせる。
 サルトルがベルリンへ留学している間にボーヴォワールが訪問している。     

 ヴァージニア・ウルフ夫妻もドイツを旅している。

 

  白水社の新刊に、[書物復権]でサミュエル・ベケットの『ワット』が復刊された。