映画『幸せの答え合わせ』

 イギリス南部の海辺の町シーフォードを舞台にした、もうすぐ結婚29周年を迎えようとしている熟年夫婦の離婚を描いた映画。夫のエドワード(ビル・ナイ)は高校で歴史を教えている教師。妻のグレース(アネット・ベニング)は退職して詩集を編んでいる。一人息子のジェイミー(ジョシュ・オコナー)は独立して今は都会に住んでいるが、久しぶりにある日、シーフォードで週末を過ごそうと帰郷した。両親が平穏な生活を送っていると思っていた一人息子のジェイミーだったが、その週末に実家の父親のエドワードが妻のグレース(強引で正義感を相手に強要する)に我慢できなくなって「家を出ていく」と突然に告げて本当に出て行った。口を開けて驚くグレースとジェイミー。妻のグレースがエドワードを平手打ちし台所のテーブルをひっくり返し大暴れをする。

 別居した両親のあいだで弁護士を交えての離婚調停にジェイミーはなんとか平穏に進めたいと骨を折るのだったが・・・。

 原題:Hope Gap。

 シーフォードの町に隣接する白い白亜(チョーク)の壮大な断崖絶壁の崖の上をグレースとジェイミーが並んで歩く姿に大自然の壮観な風景と小さな人の対比が印象的なシーンだ。

 ウィリアム・ニコルソン監督自身の実体験を元に作られた映画という。 

https://www.youtube.com/watch?v=IwLX9LxfppE