掘割に思ひ思ひに春の水


 5日は二十四節気のひとつ啓蟄(けいちつ)で、晴れる。最高気温20℃、最低気温8℃。
 6日、春雨で同じように気温が高かった。
 渡り鳥のキンクロハジロ(金黒羽白)が掘割に群れていた。


 「掘割に思ひ思ひに春の水
 「春水や乱るる葦にわかちなく
 「春火鉢手相読ませし手をかざす


 中村汀女の俳句で、昭和十六年(1941年)の句である。
 つぎのような前書きがある。
 
  柴又帝釈天 三句。立子、濱子さんと