2005-08-01から1ヶ月間の記事一覧

追悼・永島慎二の世界と『のんき新聞』

早朝のアサガオを見るのは気持がいい。蔓(つる)が上へ高く伸びている。紫のアサガオの花がその蔓にとびとびに咲いている。 正午過ぎに通りでトンボの群れが、そばに近寄って来た。2メートルくらいの高さをすいすい飛んでいる。アカトンボのように見えるけ…

ナツメの木とトノサマガエル

アゲハチョウがふらふら通りを横切ってゆく。街路樹に百日紅(さるすべり)の木が植えられている。白い花で満開だ。木の高さは10メートルほどもある。 街路樹の中にナツメの木もあった。大きな木で、これも高さが10メートルを超える。 このナツメの木に…

編集者と雑誌の黄金時代

蝉の鳴き声、朝は聞こえてこない。静かな朝に戻った。静かなと言っても無音というわけではない。 クルマが走る音、スクーターなどの二輪車のエンジンから出る音が混じって聞こえてくる。鳥のさえずり、人の声などもする。 夕暮れ時に街なかで虫の鳴き声を聴…

雑学と雑誌の黄金時代

朝からの蝉しぐれが、この数日は静かになった。 正午すぎに、幅広い道を横切ろうとしているチョウを見つけた。 風上に向かって飛んでいた。青いスジの模様のあるアオスジアゲハ。 ふらふらとかなり強い風に向かって飛んでゆく。そして、とうとう渡り切って見…

『旅』と雑誌の黄金時代

『ユリイカ』2005年8月号は特集・雑誌の黄金時代。 「雑文家渡世」というタイトルで、四方田犬彦と坪内祐三が対談している。 坪内 『朝日ジャーナル』は、『展望』や『思想の科学』とは逆に、決して一代の雑誌じゃなかったのを、無理矢理中絶させてしま…

メダカと雑誌の黄金時代

蝉の鳴き声が以前より静かになった。街路樹の幹にアブラゼミを見かける。 夏至のころから生きものを観察している公園の池へ、寄り道した。 ハスの葉が伸びて成長していた。睡蓮は、くたびれたようになっていた。睡蓮のつぼみが水中にひとつあった。 その睡蓮…

ヨットとオートバイによる痛快紀行

朝早くから蝉しぐれ。アサガオの花が増えた。カンナの黄色い花も咲き続けている。 午後3時ごろ、雷雨になった。夕方には雨あがる。 古本屋へ寄ってみる。相変わらず、売場を狭めてゲーム機を並べて大きな音を鳴らしている。文庫本を2冊、買った。各100…

菊池日出夫の『さんきちのカッパ』

お盆の初日だが、墓参りは例年すこし早めにすませている。 6日の早朝にまだ涼しいうちに墓参りに行った。道中、青いアサガオが沢山咲いている路地を通った。早朝だが、墓参りの人が多かった。花を持って行く。枯れた花を除き活ける。午後には、別の墓所へも…

上弦の月とコガネムシと深沢七郎

夕暮れの空が、ピンク色と青い空の色とのまだら模様の夕焼けになっていた。南の空には月が登っていて上弦の月になるところだった。しばらく見ていると、夕焼けははかなく消えていった。 夜、コガネムシが飛来する。テーブルに着陸。 先日は、キリギリスが台…

化け物屋敷探検記と稲垣足穂

朝アサガオが咲いていた。青い色である。 午後は夕立になった。激しい雨と雷だった。 「お化け屋敷をさがしてあるいている。」と、種村季弘は『好物漫遊記』1985年刊(筑摩書房)の「化け物屋敷探検記」を始める。 ここは備後三次(広島県三次市)。私は…

風呂の楽しみと宇野浩二の『苦の世界』

多田道太郎の『遊びと日本人』1980年刊(角川文庫)を読んでいると、「風呂の楽しみ」を言うために、宇野浩二の『苦の世界』という小説から、ながながと引用している。 私の好きな小説の一つに宇野浩二の『苦の世界』がある。そのなかでもとりわけ「流し…

百日紅と杉浦日向子さん

朝のまだ涼しい風に吹かれて、ムラサキ色や白に赤が混じった模様のアサガオが咲いていた。 クマゼミとアブラゼミが鳴きはじめて、正午前に鳴きやんだ。 午後遅く、夏至に訪れた公園の池へ寄り道した。 ハスと睡蓮(すいれん)のはえている池なのだが、ハスの…

『アメリカの鱒釣り』が新潮社から文庫化される

書店の平台にリチャード・ブローティガンの『アメリカの鱒釣り』の文庫本を見つけた。手にとって『アメリカの鱒釣り』の表紙を眺める。 版元は新潮社からである。 表紙の写真は1975年初版の晶文社発行の『アメリカの鱒釣り』と同じ写真だった。 タイトル…